「今日のカンファレンス、何話そう……」と一人で抱え込んでいませんか?カンファレンスは、同じ現場で頑張る仲間と一緒に、看護のヒントを見つける作戦会議のような場所です。あなたの困りごとをみんなで話すと、新しい発見が生まれ、グループ全員の学びがぐっと深まるものです。このシリーズでは、仲間と一緒に成長できるカンファレンスのコツを全3回でご紹介します。第1回となる今回は、自分の困りごとを価値あるテーマに変換する言語化について詳しく解説します。
実習中にモヤモヤしたり「うまくいかない」と感じたりする感情こそ、絶好のカンファレンステーマです。その主観的な感情をグループの学びに変換する3ステップを解説します。
1.「モヤモヤ」をそのまま言葉にする

実習中「なんだかうまくいかなかったな」「あの時、患者さんの顔が曇った気がする」と感じる瞬間はありませんか?そのモヤモヤこそが言語化の第一歩です。「清拭を断られて、どう関わればいいか分からなくなった」「沈黙が怖くて、つい自分の話ばかりしてしまった」などは、失敗ではなくあなたが患者さんの変化に気づけた証拠。立派なカンファレンステーマです。
2.主語を自分から患者さんへ

次に、その困りごとを看護の視点に変換します。主語を自分から患者さんに置き換え、視点を変えて考えるのがコツです。
- 自分「私は、清拭を断られて困った」
- 患者さん「Aさんはなぜ清拭を断ったのか。疲労か、遠慮か……」
このように視点を変えると「患者さんの今の状態をどうアセスメントするか」グループ全員で解決したい大事な看護の課題に進化します。
3.仲間に問いを投げかける

言語化の仕上げはメンバーへの相談です。「私はこう思ったけれど、みんなならどう?」と問いかけてみてください。自分一人では「拒否された」と落ち込むだけの場面も、仲間の視点が入ると「実は安静を求めていたのかも」「声掛けのタイミングを変えればよかったのかも」と、新しい解決策が見えてきます。
看護実習のカンファレンスで最も価値があるのは、完璧な報告ではなく「現在進行形の迷い」の共有です。あなたが勇気を持って困りごとを言葉にすれば、それはグループ全員にとっての擬似体験かつ学びを深める財産になります。仲間と「どうすればもっと良いケアができたか」を話し合う、そのプロセスこそが、教科書には載っていない生きた看護となりグループの深い学びにつながっていきます。
まとめ
・あなたの困りごとはグループの財産
・誰かの困りごとを疑似体験してグループ全員の学びを深める
・カンファレンスは現在進行形の迷いを共有することに価値がある
・有意義なカンファレンスのための3ステップ
1.困りごとを言葉にしてみる
2.主語を自分から患者さんへ変換する
3.仲間に問いを投げかける



