「今日のカンファレンス、感想だけで終わっちゃった」と落ち込んだ経験はありませんか?カンファレンスで実習指導者が求めているのは「頑張りました」という感想ではなく、根拠に基づいた看護の思考プロセスです。カンファレンスではバラバラの情報をどう繋ぎ、どんな結論を導き出したかの共有が鍵。看護実習カンファレンス攻略ガイド第2回は、感想発表会を卒業してグループの学びを深め、指導者からも高評価を得られる具体的な伝え方について4つのコツを伝授します。
1.情報に3つの疑問をぶつける

得られた情報は、そのままにせず「なぜ?」「それで何が困る?」「どんな看護が必要?」と問い直してみましょう。
たとえば「5日間入浴できていない」という情報であれば次のとおりです
1)なぜ入浴できていないのか?(原因の追及)
2)それによって何が困る?(リスクの予測)
3)どんな看護が必要?(介入案の検討)
この思考の深堀りが根拠あるアセスメントを導きます。
2.看護介入には根拠・評価・課題の3要素を組み込む

看護介入は「なぜ行うのか(根拠)」「どうだったか(評価)」「次にどうするか(課題)」の3つでの整理が大切です。
ケアの妥当性が明確になり、成果を可視化しながら個別性や継続性のある関わりにつながります。
たとえば、清拭の場面では次のように整理できます。
NG(感想)「清拭をして、患者さんの笑顔が見られて嬉しかったです」
OK(根拠)「疼痛によるセルフケア不足あり。不潔による不快感を軽減して皮膚の清潔を保つために実施しました」
(評価)「実施後、笑顔が見られ表情が和らぎました。バイタルも安定しており安楽を提供できたと評価します」
(課題)「今後は清拭中の会話から得られた情報を活かし、足のマッサージや足浴を計画します」
3. 専門家としての報告を意識する
発言する前に、自分の言葉が単なる感想になっていないかチェックしましょう。語尾を意識するだけでもガラリと印象が変わります。
「~だと思う」→「~と推測される」「~とアセスメントした」
「~が良かった」→「~の効果が得られた」「~の維持向上が図れた」
「~してあげたい」→「~の介入が必要」「~の援助を計画する」
4.強みと弱みはセットで捉える

患者さんの問題点ばかりに目を向けず、できていることを探しましょう。たとえば「麻痺はあるが(弱み)、右手でスプーンは持てる(強み)」と強みと弱みをセットで捉えます。それにより「全介助ではなく自助具を用いた自立支援」という個別性のある看護が見えてきます。
思考の型が身につけば感想はアセスメントに早変わり。4つのコツを武器にして、カンファレンスを有意義な時間にしましょう。と私は感じました。そのに気づいてから、訪問看護の面白さが少しずつ分かってきたように思います。
まとめ
・情報を3つの疑問で深堀りする
・看護介入は根拠、評価、課題の3要素が大事
・語尾を変えるだけで感想が看護師のアセスメント報告になる
・患者さんの強みと弱みを捉えると個別性が見えてくる



