SpO₂だけ見ていませんか?新人看護師が勘違いしやすい3つのポイント

呼吸器内科
2026.09.13
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夜勤中のバイタル測定で、SpO₂が88%。慌てて確認したら、指先が冷えていただけだった—そんな経験はありませんか?あるいは、SpO₂は98%なのに患者さんが「苦しい」と訴え「数字はいいのになぜ?」と戸惑ったことはないでしょうか。SpO₂は患者さんの状態を把握するための大切な指標ですが、数値だけで判断すると見落としてしまうことがあります。今回は、新人看護師さんが勘違いしやすいSpO₂のポイントを3つ紹介します。

① 酸素を投与しても、SpO₂はすぐには上がらないことがある

酸素投与を開始・増量したからといって、SpO₂がすぐに改善するとは限りません。

COPDや間質性肺炎、重症肺炎などでは、肺の障害の程度や病態によって、酸素投与後もSpO₂の改善に時間を要することがあります。また、会話や咳、体動などでもSpO₂は一時的に変動します。

慌てて数値だけを見るのではなく、患者さんを安静にし、呼吸状態や表情、会話の様子なども含めて経過を観察しながら再評価することが大切です。

また、SpO₂の目標値はすべての患者さんで同じではありません。COPDなど高二酸化炭素血症のリスクがある患者さんでは、目標SpO₂が88~92%に設定されることがあります。酸素投与前に、その患者さんの指示された目標範囲を確認しておきましょう。

② 指先が冷たいだけでSpO₂は低く表示されることがある

パルスオキシメータは、指先の血流(脈波)を利用して測定しています。

そのため、末梢冷感や末梢循環不良、手の震え、センサーの装着不良などでは、正しく測定できないことがあります。

患者さんの表情と呼吸状態を確認したうえで、指先の冷えやセンサーの装着状態を見直しましょう。表示される脈拍が実際の脈拍と合っているか、脈波が安定しているかも確認できるとなおよいです。

③ SpO₂が98%でも安心とは限らない

「SpO₂が98%だから大丈夫。」と思っていませんか?いいえ、そうとは限りません。

SpO₂は、ヘモグロビンに酸素が結合している割合を示します。そのため重度の貧血では、SpO₂が正常でも体へ運べる酸素が不足し、息切れや倦怠感が出ることがあります。

SpO₂が正常でも、患者さんが「苦しい」と訴えているなら、そのサインを見逃してはいけません。数値だけで安心せず、症状とあわせて評価することが大切です。

まとめ

・酸素投与後もすぐ改善しないことがある

・指先の冷えなどで正しく測定できないことがある

・正常値でも酸素運搬が十分とは限らない

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