患者さんの看護目標や自分自身の行動目標など、一生懸命書いたのに「これで行動できる?」と指摘されて困ったことはありませんか?「いくら頭をひねっても、いい目標が浮かばない」と困った時、誰が見ても客観的でブレない目標を立てる方法があります。今回は臨床20年、記録係として多くの記録に触れてきた私が目標の質を高める「RUMBA(ルンバ)の法則」を解説します。

「RUMBA(ルンバ)の法則」とは目標を適切かつ具体的に設定するための5つの指標です。看護過程において患者さんの目標が妥当かどうかチェックするために使われます。
R(Real):現実的
患者の身体状況や能力、生活背景にあっており、実現可能であるか
U(Understandable):理解可能
看護師だけでなく、患者本人や家族も目標を理解できるか
M(Measurable):測定可能
目標の到達度を客観的に観察や測定できるか
B(Behavioral):行動的
どのような行動をするのか具体的な動作として表現されているか
A(Achievable):達成可能
少し努力すれば到達でき、高すぎない適切な難易度であるか
指導者や先輩に突っ込まれてしまう目標は、この5つのうち、どれかが欠けていることがほとんどです。
臨床や実習でよくある「術後の離床」を例に、RUMBAの法則を使って目標を変えてみましょう。
NG例:「早期に離床できる」

これでは、「いつ、どれくらい、何をするのか」が不透明で、共通の行動が取れません。OK例:「術後2日目に、看護師の付き添いのもと、廊下を1往復(約50m)歩行できる」
OK例では、現実的(R)であり、誰が見ても理解できる(U)を満たしています。さらに、2日目・1往復という測定可能(M)な数値と、歩行という行動(B)が示された目標となっています。これなら、どの看護師でも同じようにアプローチできますね。
ここまで具体的な目標を書くのには理由があります。それは、看護目標が「患者さんと看護師全員の約束事」だからです。RUMBAの法則を満たした目標があれば、日勤でも夜勤でも看護師が患者さんの個別性に合ったケアを提供できるのです。 RUMBAの法則を使って受け持ち患者さんの目標を見直してみませんか?
まとめ
・RUMBAの法則とは目標を適切かつ具体的に設定するための5つの指標
・R(現実的)、U(理解可能)、M(測定可能)、B(行動的)、A(達成可能)から成る
・具体的な目標設定は看護師の行動指標になる



