抗生剤を使っているのに発熱が続くのはなぜ?看護師がまず確認したい3つのポイント

観察・患者対応
2026.06.3
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「抗生剤を投与しているのに、まだ熱が下がらない……」そんな場面に戸惑った経験はありませんか?「このまま同じ抗生剤でいいの?」「報告した方がいいのかな?」と判断に迷うことも多いですよね。発熱が続くと、患者さんの状態も気になるだけでなく「何か見落としているのでは」と不安になると思います。この記事では、抗生剤使用中にもかかわらず発熱が持続する理由と、看護師がまず押さえておきたい3つの考え方をわかりやすく整理しました。
難しく考えすぎなくて大丈夫です。まずは基本から一緒に確認していきましょう。

1. 抗生剤を使っているのに発熱が続く理由とは?まず整理したい3つの視点

まず考えたいのは、抗生剤が本当に原因菌に合っているか、という点です。
抗生剤にはそれぞれ効果を発揮する菌が決まっており、もちろんウイルスには効きません。発熱が続いている場合は、培養結果や感受性を確認し、現在投与されている抗生剤が適切かどうかを評価してみましょう。

次に、感染の原因そのものが取り除かれているか、という視点です。たとえばデバイス感染が疑われる場合、中心静脈カテーテルやバルーンカテーテルの抜去が必要になることもあります。腹腔内感染では、膿瘍の洗浄やドレナージなどのフォーカスコントロール(感染源の除去)が重要です。抗生剤だけでは改善しないケースもある、と覚えておきましょう。

そして3つ目が、非感染性発熱です。薬剤熱や腫瘍熱など、感染以外の原因で発熱している可能性もあります。抗生剤が効いていないのではなく、そもそも感染ではないケースもあるという視点を持っておきましょう。

2. 発熱=感染と決めつけないためのアセスメント視点

発熱すると「肺炎かも」「尿路感染かも」と、まず感染症を疑いますよね。もちろんその視点は大切です。ただ、疑いを持ったまま患者さんを見ていると、他の可能性を見落としてしまうかもしれません。

まずは、バイタルサインを改めて整理してみましょう。感染症の場合、急激な発熱に加え、呼吸数の上昇や頻脈がみられることがあります。一方で、だらだらと続く発熱や、高熱のわりに脈拍が落ち着いているときは、薬剤熱など非感染性の可能性も否定できません。

次に、検査値(WBC、CRP、プロカルシトニンなど)を確認します。炎症反応がどう推移しているかを見ると、発熱の背景をより具体的に考えられます。

さらに、感染源となり得るデバイスの有無、皮膚の発疹や褥瘡、脱水兆候なども丁寧に観察してみましょう。こうして一つひとつ整理していくと「本当に感染なのか?」を冷静に考えられるようになります。

3. 医師へどう報告する?まずは整理して伝えることから

発熱が続いているときは「熱が下がりません」だけの報告になってしまいがちです。まずは、事実を整理して伝えるように意識してみましょう。

たとえば「抗生剤開始後3日目ですが、38℃台が持続しています。CRPは前日10.2から6.8に低下しています。呼吸数18回/分、SpO₂98%(室内気)、血圧118/72mmHgです。」このように、経過とデータをまとめて伝えるだけでも、報告の質はぐっと上がります。

完璧なアセスメントを伝えようとしなくても大丈夫です。まずは「整理して伝える」ことが、次のステップにつながります。

まとめ

・抗生剤使用中の発熱は、「薬・フォーカス・非感染性」の3つの視点で整理する

・発熱=感染と決めつけず、バイタルや検査値の推移を丁寧に確認する

・医師への報告は、事実を整理して伝える

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