シャボンラッピングとは、泡で皮膚を包み込むように洗浄する、清潔ケアの方法です。大量のお湯を使う必要がないため、ベッド上でも手軽に手足を洗うことができます。
この記事では、シャボンラッピングの手順や看護のポイントについて紹介します。
手浴や足浴が難しい患者さんがいる場合は、ぜひ清潔ケアの参考にしてみてくださいね。
シャボンラッピングの手順

シャボンラッピングは、関節拘縮や感覚障害などで、手足浴が難しい患者さんにも実施しやすい方法です。基本的なシャボンラッピングの手順は、次の通りです。

1. 30L程度のビニール袋にボディソープと少量のお湯を入れる(30Lのビニール袋に対して、お湯50mlとボディソープ2プッシュが目安)
2. 袋の中でボディソープをしっかりと泡立てます。
3. 泡を袋の底に集める
4. 袋に手や足を入れて、袋の口を結ぶ
5. 5〜10分ほど時間をおいたら、袋の上から軽く泡でマッサージする(※皮膚がデリケートな方の場合、短めに調整。)
6. 皮膚についた泡をそぎ落とすようにしながら、袋を外す
7. 皮膚に残った泡を蒸しタオルでふき取り、必要に応じて保湿剤を塗布する
シャボンラッピングの特徴と効果
シャボンラッピングによる効果はおもに次の3つです。
・お湯をほとんど使わない
大量のお湯を準備する必要がないため、バケツやベースンを使わずに手足を洗浄できます。
・汚れが落ちやすい
きめ細やかな泡で包み込むように洗うため、皮脂や角質などの汚れが落ちやすくなります。
・皮膚トラブルを起こしにくい
手やタオルで皮膚を擦ったり、お湯に浸けたりしないため、肌への刺激が少なくなります。
シャボンラッピングの注意点
シャボンラッピングを行う際の注意点も確認しておきましょう。
・洗浄前に泡の温度を確認する
お湯の温度が高すぎると火傷の原因になるため、ビニール袋に手足を入れる前に、作った泡の温度をかならず確認しましょう。
※泡立てる間に冷めてしまった場合は、お湯を足して再度泡立てるか、温かい蒸しタオルを袋の上から当てるなどして調整します。
・洗浄時は泡をしっかり立てる
泡が少ないと摩擦が起きやすくなるため、ボディソープを十分に泡立ててから洗浄します。
泡立てネットを使ったり、ビニール袋に空気を入れて攪拌したりすると、きめ細かな泡が立ちやすくなります。
・洗浄後は泡をしっかりふき取る
皮膚トラブルの原因になるため、洗浄後は蒸しタオルなどでしっかりと泡をふき取り、ボディソープが皮膚に残らないようにします。
シャボンラッピングの看護のポイント

「手軽だから」という理由ではなく、患者さんにとってシャボンラッピングが最適な理由をアセスメントした上で、ケアを実施することが大切です。
洗浄の前後には、発赤やかぶれ、傷の有無など、皮膚の状態を観察しましょう。乾燥が強い場合は、ラッピングの時間を短くしたり、保湿剤を塗布したりして対応します。
汚れが十分に落ちていない場合は、泡立て方やマッサージの方法を見直す必要があるかもしれません。
こちらの記事では、フラットタイプのオムツを使用した足浴の方法を紹介していますので、併せて参考にしてくださいね。
参考:「フラットオムツで行うフットバス」https://aruaru.online/2410_03/
まとめ
シャボンラッピングを行う際のポイントは以下の3つ。
・きめ細かい泡で包み込むように洗う
・泡の温度を適温にする
・ボディソープが皮膚に残らないよう注意する



