シナモンロール巻きは、男性の尿取りパッドを装着するときに用いられる方法です。通常の装着方法より尿漏れしにくく、患者さんの快適性も向上すると言われています。しかし、誤った方法で実施すると、陰部を圧迫したり、尿漏れの原因となったりするため注意が必要です。この記事では、シナモンロール巻きの手順や特徴、注意点などを紹介します。
シナモンロール巻きとは

シナモンロール巻きは、菓子パンの「シナモンロール」のような形に尿取りパッドを折って使用する方法です。
【手順】
1.陰茎を下向きにして、くぼみで包み込むようにパッドを当てる。
2.尿取りパッドの非吸水面を上にした状態で、パッド下半分の両長辺を中央に向かって折り返しながら棒状にする。
3.棒状にした部分を抑えながら、ひっくり返して吸水面を上にする。象の顔のような形になればOK。
4.棒状にした部分(象の鼻の部分)を軽くねじりながらロール状に巻き、ギャザーの中に入れる。このとき、ロール状に巻いた部分の中心にくぼみが出来る。
シナモンロール巻きの特徴

シナモンロール巻きは、陰茎が短い方や、横向きで寝ることが多い方に効果的な方法だと言われています。
・陰茎周囲に優しく当てることで、パッドの違和感を軽減出来る
・陰茎が360度吸水体で覆われるため、尿を吸収体へ導きやすく尿漏れしにくい
・パッドがずれにくく、安定した装着が出来る
・尿が一点に集中しにくく、皮膚トラブル予防につながる
シナモンロール巻きの注意点

尿取りパッドで陰茎を包み込むため、当て方や交換のタイミングに注意します。
・パッドは優しく当てる
陰茎を入れるくぼみが狭すぎたり、パッドを強く当てすぎたりすると、血流障害や痛みの原因になります。陰茎を自然な位置に保ちながら、パッドへ尿が流れるよう整えましょう。
・適切なタイミングで交換する
尿漏れしにくいからといって、パッド交換の頻度を不用意に減らすのはやめましょう。尿を吸収して膨らんだ吸水体が陰茎を圧迫し、血流障害や皮膚トラブルにつながるおそれがあります。
・テープタイプのオムツで固定する
パンツタイプのオムツだとパッドが固定されず、尿漏れする可能性があります。
シナモンロール巻きの看護ポイント
排泄介助の基本的な看護に加えて、3つのポイントを意識すると良いでしょう。
1.羞恥心に配慮する
事前にパッドを折って準備しておくなど、陰部の露出が最小限になるよう配慮します。
2.皮膚状態の観察
パッド交換時には、陰茎や陰嚢、鼠径部などに皮膚トラブルを起こしていないか観察します。
3.患者に合った製品の選択
尿量や活動量、体格に応じて、適切なサイズ・吸収量のパッドを選択しましょう。
尿漏れや皮膚トラブルを起こした場合は、パッドの巻き方や当て方に問題がないかも確認することが大切です。
尿漏れを防ぐポイントについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
【尿の横漏れを防ぐポイント】
患者さんに合った排泄ケアを実施するために、ぜひ参考にしてくださいね。
まとめ
・シナモンロール巻きは、パッドの半分をロール状に巻いて陰部を包み込む方法
・通常より尿漏れしにくく、皮膚トラブルやパッドの違和感を軽減できる
・適切な巻き方・当て方をしないと、血流障害や皮膚トラブルの原因に



