術後せん妄が起こったらどうする?患者さんの安全安心を守る対応とは?!

観察・患者対応
2026.03.29
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患者さんに術後せん妄が起こると、急な興奮や混乱に戸惑い、声のかけ方や対応に困ってしまうことは少なくありません。術後せん妄が起きているとわかったら、看護師に求められるのは「原因を考えること」よりもまずは「この患者さんの安全をどう守るか」です。今回は、術後せん妄が起こった際に実際にどのように患者さんへ対応するべきかを解説します。現場ですぐに実践できますので、ぜひ参考にしてみてください。

術後せん妄が発生しているとわかったら、最優先は患者さんの安全確保です。まず、転倒や自己抜去がないようにします。ベッドから立ち上がろうとする、点滴やドレーンを引っ張る動作があれば、ベッド柵の調整やナースコールを手元に置くなど、すぐに環境を整えます。危険行動が強い場合は、一人で対応せず、必ず周囲に応援を依頼しましょう。

次に注意したいのは声のかけ方です。興奮している患者さんには、長い説明は逆効果です。「〇〇さん、ここは病院です」「今は安全ですよ」と、短く・ゆっくり・落ち着いた声で繰り返します。声掛けで不安を軽減することも可能です。内容を否定したり、無理に現実を理解させようとすると、さらに混乱が強まるため注意が必要です。

身体接触は慎重に行います。急に抑えたり引き止めたりすると、恐怖や抵抗感が強くなります。どうしても制止が必要な場合は、声かけをしながら複数人で対応し、患者さんに「何をするのか」を1つ1つ伝えながら行動します。

安全が確保できたら、刺激を減らす環境調整も重要です。不要なアラーム音や明るすぎる照明はせん妄を悪化させます。夜間は照明を落とし、プライバシーに配慮してカーテンを閉め、安心して過ごせる環境を作ります。眼鏡や補聴器がある場合は可能な限り装着を促し、見えない・聞こえない不安を減らします。

対応後は、患者の反応を必ず観察・記録します。興奮の程度、危険行動の有無、声かけ後の変化を具体的に残し、医師や先輩看護師へ速やかに報告します。これが次の対応や指示につながります。

まとめ

患者さんに術後せん妄が起こったときは、

・環境調整と観察・報告で次につなげよう。

・術後せん妄発生後は安全確保が最優先

・声かけは短く・ゆっくり・否定せず。

・急に抑えたり引き止めたり無理な制止はしない

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