病院で輸血をする場面は病棟だけではありません。血液内科の患者さんや悪性腫瘍で慢性貧血の患者さん、婦人科疾患の患者さんなどは、外来で輸血を行うことがあります。病棟とは看護体制や観察のポイントが異なるため、手順に不安を感じる方も多いのではないでしょうか。今回は、外来で輸血をする際の4つのポイントをご紹介します。
1、前日準備
外来患者さんは自宅や施設から来院します。輸血が必要な患者さんは予約が入っている場合がほとんど。前日にどのような患者さんが来院するか、カルテなどから情報収集し、投与する血液製剤の種類や量だけでなく、これまでの輸血歴・副作用歴、投与時のバイタルの変動を確認しておきましょう。当日、輸血を実施するための処置室のベッド確保も忘れてはいけません。
2、輸血開始前のバイタルチェックは入念に

輸血の投与開始時、5分後、15分後のバイタルチェックは必須です。輸血を取りに行く前にまずバイタルチェックを行い、患者さんの体調を確認します。体調やバイタルに異常がある場合は、医師に報告し輸血実施が可能か判断を仰ぎましょう。外来受診日に予定通り輸血が実施できない場合、緊急入院になることもあります。バイタルの確認と共に患者さんからの訴えをしっかり傾聴し、異常の早期発見に努めることが重要です。
3、スムーズに行うために事前準備を正確に

外来診療は時間が限られています。診療時間終了時に、輸血が終わっていないと、主治医不在になってしまったり、救急外来に対応を依頼したりすることになり、患者さんに不安を与えかねません。バイタル測定と患者さんの健康状態を確認したら、速やかにルート確保や輸血のチェックをしましょう。輸血の手順をしっかり確認し、事前のシミュレーションや物品準備が大切です。
輸血の手順はこちらの記事で確認できます。
4、帰宅後の注意点をしっかり説明

外来輸血は終了後患者さんが帰宅してしまうため、2時間後のバイタルチェックができません。帰宅後に副反応が生じる可能性もあるため、次のことをきちんと説明しましょう。
・どのような副反応症状が出現する可能性があるのか
・副反応症状は輸血後どのくらいまで出現する可能性があるのか
・副反応症状と思われる症状が出現したらどう対応したら良いのか
まとめ
・外来での輸血の場合は前日に確認、輸血当日ベッドの確保をする
・輸血開始前のバイタルチェックは入念に
・スムーズに行うために事前準備を正確に
・患者さんに帰宅後の注意点をしっかり説明



