SBARだけじゃない!言いづらさを解消するチームステップスの3つのツール

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2026.10.28
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医師や先輩の指示に「あれ?おかしいな」と思っても、怖くて言い出せずに悩んでしまうことはありませんか?医療現場では、職種や立場の違いや「間違っていたら恥ずかしい」という不安などから、気づいたことを言い出しにくい場面もあります。

「TeamSTEPPS(チームステップス)」は医療安全のためのチームのコミュニケーション技法です。今回は現場の言いづらさを解消し、安全への懸念を伝えたり、認識のずれを防いだりするための具体的なツールがあります。今回は、明日からすぐに使える3つのツールをご紹介します。

※チームステップスのコミュニケーションツールの1つ「SBAR」については、こちらの記事で紹介しています。

関連記事:「新卒看護師『報告が苦手…』を卒業!SBARで伝わる看護を手に入れる」

1. 勇気を出して声を届ける「CUS(カス)」

・C/Concerned(懸念):「気になります」

・U/Uncomfortable(不安):「不安です」

・S/Safety issue(安全):「これは安全の問題です」

過去の事故例でも、発生のプロセスでスタッフが不安や違和感を感じていることがあります。CUSの順で状況を伝えることで「気になる」から「安全に関わる問題」まで、自分が感じている違和感を相手に伝えやすくなります。まずは「気になります」から始めましょう。

2. 自分の気づきを諦めない「ツーチャレンジルール」

「ツーチャレンジルール」とは、患者さんの安全に不安を感じ、最初に伝えても問題が解決しない場合に、最低2回は自分の気づきを発信するルールです。1回目は十分に受け止められなかったり、返答を得ても安全への懸念が解消されなかったりする場合には、もう一度明確に伝えます。忙しい相手に聞き流されることがあるかもしれません。2回目は安全への懸念がより明確に伝わるよう、表現を変えて伝えます。

・1回目:「指示のA薬ですが、いつもより量が多くありませんか?」

・2回目:「安全のため、もう一度A薬の投与量を確認させてください」

2回伝えても安全への不安が解消されなければ、指導者や管理責任者に相談しましょう。自分が2回言われた場合は、相手の言葉にしっかり耳を傾けて対応する姿勢が必要です。

3. 聞き間違いと誤解を防ぐ「チェックバック」

指示を正しく復唱し、お互いの認識を確かめる技法です。医師から「A薬2ミリね」と曖昧な指示を出されたときは、そのまま受け取ってはいけません。

・対応例:「2ミリとは2ミリグラムでしょうか?2ミリリットルでしょうか?」「投与経路は静脈注射でよろしいですか?」とまず曖昧な点を確認します。次に「田中〇〇さんにA薬2ミリグラム、今から静脈注射ですね」と復唱し、相手の承認を得ます。

患者名、薬剤名、用量、経路、タイミングまで明確に確認し、相手から「その通りです」と承認をもらうまでが1セットです。

チームステップスという共通のルールがあれば、個人の立場に関わらず、お互いを尊重した対等なコミュニケーションが図れます。

伝えることに不安を感じた時は、今回ご紹介した3つのツールを試してみませんか?

まとめ

・チームステップスには、医療安全を支えるさまざまなコミュニケーションツールがある

・CUS(カス)を使って違和感を伝えよう。

・安全上の懸念がある場合、1回では諦めないツーチャレンジルールで。

・チェックバックは承認をもらうまでが1セットに。

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