ここだけおさえて!Aライン(動脈ライン)管理の5つのポイント

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2026.08.3
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Aラインは動脈ラインを示し、重症患者さんの循環動態を把握するために欠かせないものです。ICUやHCU、手術室などで使用される機会が多く「どのような目的で留置されているの?」「何を観察すればいい?」と悩む方は少なくありません。

この記事では、私のICU勤務経験を踏まえて、Aラインの適応や目的、管理のポイントについて紹介します。

Aラインの適応と目的

Aラインを留置するのは、主に以下のような場合です。

・持続的な血圧測定が必要:昇圧剤や降圧剤などを使用して、血圧を厳密に管理したい場合など

・頻回な血液ガス測定が必要:電解質異常や呼吸不全などにより、頻回な血液ガス分析が必要な場合など

・マンシェットによる血圧測定が難しい:熱傷や外傷により、四肢での血圧測定が難しい場合など

Aライン挿入中の患者さんを受け持ったら、まず留置の目的を確認しましょう。

Aライン管理のポイント

私がICU勤務時代にAライン留置中の患者さんを受け持つとき、次のような点を意識していました。

・トランスデューサーの位置を確認する
トランスデューサーは、患者さんの第4肋間腋窩中線(右心房の高さ)に合わせる必要があります。
患者さんの体位や、ベッドの高さが変わった時などには、トランスデューサーが正しい位置にあるかを確認しましょう。

・ゼロ点設定を行う
血圧を正確にモニタリングするためには、トランスデューサーに基準となる大気圧を覚えさせる「ゼロ点設定」が必要です。
新しくモニタリングを開始する際や、モニタリングキットを交換した後などには、忘れずに行いましょう。

・アラーム設定を行う

異常の早期発見・対応のため、モニターのアラームは患者さんの状態に合わせた数値に設定しておきます。
Aライン上の血圧で投薬を行う場合もあるので、医師の指示を確認しましょう。

・圧波形を観察する

循環動態の変動やトランスデューサーの異常、回路内への空気混入などがあると、異常波形が見られます。

Aライン上の血圧だけではなく、圧波形の観察も併せて行いましょう。

・安全で安楽な固定を行う

患者さんの体動でカテーテルが抜けたり、折れ曲がったりするリスクがあるため、シーネなどを使った固定が必要です。
固定時は、圧波形がしっかり出ているかも確認します。
皮膚トラブルを起こしやすいカテーテル刺入部や、シーネと皮膚が接触する部位は、ガーゼや創傷被覆剤などで保護しましょう。

・合併症に注意する

末梢神経障害の有無を確認して「指先がピリピリする」「冷感がある」といった場合は、医師に報告して抜去や入れ替えを検討してもらいましょう。

また、留置期間が長くなると、カテーテル感染のリスクが高まります。早期抜去が難しい場合は、熱感や発赤といった感染兆候に注意します。

Aラインが留置された患者さんを初めて受け持つと、ゼロ点設定に苦戦したり、圧波形の見方がわからなかったりするでしょう。
機会を見つけて繰り返し実践・観察しながら、Aライン管理のスキルを身に付けてくださいね。

まとめ

Aライン管理のポイントは5つ

・定期的なトランスデューサーの位置確認とゼロ点設定

・状態に合わせたアラーム設定

・圧波形の観察

・安全安楽な固定

・合併症に注意

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